派遣会社に登録している。してある。ずっと。初仕事からちょうど10年が経過していた。それまでの間に3社働いた。最後の職は、2022年。コロナショック後のフルリモート職だった。今年4月あたりからまた、専用サイトから気になる求人にエントリーしている。いつの間にか、電話を介さないオペレーションに様変わりしていた。たった2年で。もう何社ぽちったかわからない。落ち続けている。サイト上のやりとりだけで、落ちたとこまで完結する。今、営業さんはこの専用システム上だけで人選しているんだろう。登録データを検索し、案件とマッチする人材を探す。エントリーしてきた中から。このスキルでは売り込めない。ゴミだな。と思われているんだろうな、とか、うんざりした気持ちになりながら、手軽さゆえにサイト上をスワイプする指が止められない。自分とは実際はなんの関係も持たないであろう求人を眺めているだけで脳内麻薬が放出されて、はんぱにわくわくしたりして、布団で何時間も時間を浪費する。かたや、あきらかに買い手のつきにくい弾を拾う営業はいない。売ろうとおもったらこの弾に演出をかけないとムリだ。そんな労力を割くなら無数にいる登録スタッフの中につやつやの弾を見つけ出すほうがいい。検索で。この世はデータだ。これからもっとデータの世界になる。いや、もうとっくになっていた。データとして強くなるにはどうすればいいか。動けなくなったにんげんが、動くことなく少しでもつよくなるにはどうすればいいんだ。棲息する土壌が間違っている。土壌自体が、もう私の生態が生息しうるものではなくなっているのだとしたら、それはもう絶滅へと向かっている。それならそれで、絶えるまで虫の息で過ごすほかない。虫の息とは?は?ずいぶん失礼だな。虫に対して。と自省の気持ちが芽生えたので、たぶん今日の打ち込みは区切りを向かえた。また。
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